太田美登里さんへのインタビュー(前半)
チネイザンプラクティショナー太田美登里さんへのインタビュー(前半)
インタビュアー つかさ
盛岡で鍼灸院を運営している太田さん(あだなは「ちゅん」さん)のところに、遊びにいきました。
つか 岩手の小岩井農場にきています。夢のような時間を過ごしています。
ちゅん ソフトクリームが美味しい。今日は、対談ですね。
つか 対談ですね。この青い空のもとでお話を伺えるのが嬉しいです。 さて。チネイザンです。なぜ習い始めたのでしょう?
ちゅん よしもとばななさんのブログの文庫本で知ったの。調べてみたら、スクールが開講してたから。私は習うのが好きだからね。
つか ちゅんさんは他にも資格を持っているの?
ちゅん 看護師、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師。
つか 国家資格だけじゃないですか(笑)
ちゅん そこはおさえてますよ(笑) それでね。以前、鍼灸の師匠と話していて「腹を治さないとさ〜、全部治せないよね」って話をしたのね。 鍼灸の中にもお腹を重点的にに観る流派もあるの。 そして一生に一度、死ぬほど働いていた時期だったわけ。潤沢なものがあったわけ(笑)習うには、タイミングもよかったんだね。だから飛び込めたんだよね。
つか お金は大事ですね(笑)
ちゅん 大事。
つか それが現在に結びついている。
ちゅん それで、面白い人たちが集っていたから、入ってよかったね。
つか 面白い人たちばっかりだったね(笑)
ちゅん 自分が今までいた世界とは全く違う世界。でも偏りすぎているわけでもない。偏ってても、みんなが集まったから偏ってない。それが面白いなと思って。
つか いろんな人生ですもんね。あの場でなければ会わないよね。
ちゅん 私は自営業を始める前にチネイザンのコースに入ってよかった。もし入ってなかったらもっと堅苦しくやっていたと思う。「こうでなくてはならない」ってのはないんだっていうのがわかりました。
つか 私は大内さんを知ってそう思った!「自由でも、生きていけるんだ!」って知って。
ちゅん そうね。自由だよね。まわりを気にしてないよね。それでも誰かが助けているからあそこまで大きくなっている、あの自由さがいいよね。
つか 「楽しくしてていいんだ」って思った。
ちゅん 鍼灸ってくそまじめな人もいるわけさ。でも、楽しくないんだよね。そういう人に治療を受けてもね。良くなる気がしないなって。
つか なるほど〜。いろんな人がいて、めぐりあいだね。
ちゅん めぐりあいだね。
つか 施術には自分の人生出ちゃうんだろうか? ちゅんさんは、普段の生活と施術は結びついてると思いますか?
ちゅん 人格的なものも、もちろん出るしね。
つか 人格的なもの。 例えばお客さんにアドバイスをしますか?
ちゅん 具体的にこれをしなさい、って言ったことはなくて。みんな本当に基本的なことをやってない。変な時間に寝たり、変なものを食べたりしてる。基本的なことをできてないでしょう?うちらって。 そこをふつうにすることから始める。よく聞くと、「それやってりゃ、そうなるよね」ってことを、みんなやってるのさ。
つか 盲点w
ちゅん 基本的なことを聞いて、それを改善するよう指摘するだけで結構よくなる。日常の思いこみって激しいんだよ。みんな、びっくりすることやってるよ。そりゃー肩も凝るよって。
つか 認識しないと変わらないんだな。
ちゅん 「どうしたらいいですか?」 って最初から全部聞いて、それで良くなるっていう人は、私はあわない。
つか 自分で気付けってこと?
ちゅん 私は最初から全部聞いてきくる人にはできない。自分へのフィードバックができない。「ふりかえって、やって」って返すってことがないと治らない。人に依存すると治らないんですよ。
つか プラクティショナーにもいろんなスタンスの人がいるよね。みんなの立ち位置が違うよね。
ちゅん いろんな人がいていいと思う。
つか ところでお気に入りの瞑想、プラクティスってあります?
ちゅん 特にない(笑)
つか ない(笑)それでも、チネイザンには瞑想の要素は必ず入ってくるのかな?
ちゅん 基本、座ってやる瞑想は得意じゃない。動く瞑想としては、山ですかね。さっき森を歩いたけど、一生懸命歩いて何も考えない時間が必要。はあはあ呼吸して、とりあえず登って降りる時間が、わたしには必要です。
つか いいですねー。
ちゅん 山、登りたい。
―後半へ続く―