祈る
先日読んだ「人形の家」(ゴッテン著)という物語。
- 作者: ルーマーゴッデン,Rumer Godden,瀬田貞二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/10/18
- メディア: 単行本
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エミリーやシャーロットが、ぼろぼろのお家をしっかりと綺麗に掃除して住みやすくしてくれたらな〜、と人形たちは思うけど、その時もただひたすら願うのだった。
願いはいつも通じるわけじゃないけど、通じる時もある。通じすぎて、かえって困ることも。
人形たちは、支配しようとして願うんじゃなくて、本当にそうなって欲しいと心から願うんだよ〜。
「誰かの為」でもなくてさ。
そこが、とっても素敵。
なんとなく色々考えていて、今日のような日は、亡くなった人に祈りを捧げることができる自分を振り返ったりします。
こうの史代さんの漫画には、祈る心が詰まっているな。
沖縄戦を研究している友達がいて、私は「いつでも、心から応援してるよ」という気持ちでいるんだけどさ。
それは、彼女が「平和運動」とか、「○○しなきゃいけない」なんて思ってなくて、あくまでも沖縄戦で亡くなった人や、その現場に居た人、話を引き継ぐ人の言葉を、リアルに感じようとしているからだ。
彼女は、彼女のやり方で祈っているんだと思うよ。
去年のダンスで、私も祈ることができるんだ…と初めて思った。(ダンスは、私の中では祈りです)
形(葬式とか)がなくても、いつでも、祈っていいのかと思いました。
だって、祈るというと宗教ぽいじゃない?
でも、そんなのなしでも、私のようなふつーの個人でもさ…。
とりとめもないけど、色々思いました。